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​ご挨拶

この度、第44回生体膜と薬物の相互作用シンポジウムを、2023年10月19日(木)、20日(金)に九州大学病院キャンパス百年講堂にて開催することとなりました。

 

生体膜と薬物の相互作用シンポジウムは、1976年に物理化学系の研究者である小畠陽之助先生(北海道大学)と中垣正幸先生(京都大学)を中心に組織され、薬学会が主催する多くのシンポジウムの中でも最も長い歴史と伝統を持つシンポジウムです。当時は生体膜研究の黎明期であり、生体膜に関する物理化学的研究が中心でしたが、その後、分子生物学・細胞生物学の進歩とともに生体膜研究は大きく発展し、薬剤学・薬物動態学の研究者も加わって、今では生体膜に係わる生命現象の解明と創薬の基礎から臨床までをカバーするユニークなシンポジウムとして発展しています。

 

今回のシンポジウムでは、特別講演に、生体膜リン脂質の合成機構について世界を先導する研究を展開されておられる東京大学大学院薬学系研究科の青木淳賢先生をお招きします。また、シンポジウム1では近年、分子レベルの解析が急速に進みつつある酸化脂質研究について、シンポジウム2では生体膜を介した物質輸送や代謝・疾患との関連について最先端の研究成果をご講演いただきます。

 

一般講演に関しましても、まとまった研究内容をじっくり討論するA講演と最新のトピックス、あるいは大学院生や若手による研究成果を発表するB講演を設けました。学部生を含めた学生の発表練習の場としてポスター発表も募集します。学部生と大学院生の講演者を対象に優秀な発表に対しての表彰も予定しています。是非、多くの研究者にご参加頂き、活発な討論をお願い致します。

 

福岡での開催は、今回が初めてになっております。サイエンスはもちろんですが、ぜひこの機会に福岡の自然、海の幸や山の幸を満喫し、研究への活力を養って頂ければと思っております。福岡にて多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

第44回生体膜と薬物の相互作用シンポジウム

実行委員長 山田 健一(九州大学大学院薬学研究院)

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